2024年になってからミャンマー語の学習に力を入れている。
なぜミャンマー語を勉強するに至ったのかという理由はいくつかあるが、高野秀行さんの著書『語学の天才まで一億光年』を読んだから、というのは大きなきっかけのひとつだ。
私は一年弱ミャンマーで働いていた経験がある。
現地では英語を使ってミャンマー人とコミュニケーションを取っていたが、お互いに母語ではない英語では、どこか他人行儀な会話に終始しているようなもどかしさがあった。
当時からミャンマー語を勉強したいという想いはあったが、初めての海外勤務で英語すらおぼつかない状態では現地語の勉強まで手を出せずにいた。そうこうしているうちに帰国し、そのまま新型コロナと政変が起きてしまい、ミャンマーとの距離ができてしまった。
「現地の言葉を使うのがコミュニケーションの第一歩」
日本人は英語が苦手だとよく言われるが、それは日本人だけではない。英語が母国語でない多くの国の人たちは、英語との距離感がある。(もちろん英語が得意な人もいっぱいいるが)
そんな英語を使ってコミュニケーションを取ろうとしても、どこか借りてきたスーツを着ているような、変にかしこまった会話しかできなかったりする。これは私の経験上でもそうだし、日本に来た外国人を想像してもらっても分かりやすい。
たとえば新宿を歩いていて、外国人観光客に道を尋ねられた場合。それがどんなに聞き取りやすい発音で、シンプルな構文であっても、こちらとしては若干身構えてしまう。一方で、ハンドブック片手に「スイマセン、都庁に行きたいです」と話しかけられたら、心の距離感がぐっと縮まる。手助けしたいと思う。心を開きやすくなるのだ。
新型コロナが落ち着き、海外旅行ができるようになってきたが、
円安と世界的なインフレで頻繁には渡航できそうにない。
ならば日本にいる間くらいは英語の勉強をしないとな、と思っていたところに『語学の天才まで一億光年』を読んだ。
言語の持っている力の強さを改めて認識した。
英語だけではだめだ。現地の母語だ。
いままで自分は「時間がない」「才能がない」「努力するまじめさがない」などと言い訳ばかりして英語以外の語学学習を避けていた。
ところが高野さんは25か国以上の言語を勉強し、現地に行き、現地の人たちとコミュニケーションを取っている。
うらやましい。私もやりたい。
しがない40代サラリーマン(平社員)である私は、今からどんなに頑張っても高野さんのよう25以上の言語を勉強できないが、高野さんのように何か国も渡航するわけではない。数を絞ればなんとかなりそうだ。
そこで素晴らしい趣味のアイデアを思い付いた。
海外旅行×語学学習
年1回のペースで海外旅行をするとして、1年前にあらかじめ旅行先を決め、その国の言葉を1年間勉強する。勉強した言葉を使って旅行する。
これは素晴らしい趣味になりそうだと思った。
そうしてまずは過去のリベンジにと、ミャンマー語から始めた次第だ。
勉強を始めて2か月弱。まだまだYoutubeでミャンマー語の動画を見ても全く理解できないが、しょせんはオッサンの趣味だと割り切って続けていきたい。
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